シマノ 12カルカッタ201 オーバーホールする前の写真 サムネイル

今回はシマノの12カルカッタ201のオーバーホールの様子をご紹介します。

今までシマノのベイトリールをいろいろとオーバーホールした経験がありますが、実はカルカッタ系のリールを作業するのは初めてです。

さらに今回の「12カルカッタ」は特殊な構造をしているので、戸惑う場面が多かったです…。この12カルカッタの構造は、他のシマノのリールとは全く違うものでした。

また、ギアの青錆びやパーツの固着があり、洗浄にも苦労…(-_-;)

この記事では、12カルカッタのオーバーホールの分解工程を、多くの写真と一緒に解説していきます。



ハンドルの取り外し

最初にハンドルを外すため、ハンドル固定ボルトを外します。

12カルカッタはハンドルをボディに近づけるために、スタードラグがハンドルの外側に配置される「Xドラグ」が採用されています。12カルカッタ特有の構造ですね。

ハンドル固定ボルトをマイナスドライバーで外す

スタードラグの裏面には、音出しピンが2つあります。失くさないように注意。

12カルカッタの小さいスタードラグと音出しピン

座金などのパーツの取り外しを完了。12カルカッタは座金やシムの枚数が多い個体です順番が分かるように並べておくことをオススメします

ハンドル部の、取り外された座金やスペーサー

そしてハンドルを外します。

ハンドルにローラークラッチインナーチューブがネジで固定されていて、頑丈そうな構造です。

ハンドルとローラークラッチインナーチューブ

これで、ハンドル組の取り外しが完了しました。

ボディの開封

12カルカッタは変わった造りをしていて、サイドボディを取り外さないとスプールを抜けない構造になっています

スプールを外すために、サイドボディを固定しているネジ2つとツマミ1つを外します(赤でマルをしたネジ)。

サイドボディを外すネジとサイドカバーを外すネジを解説

しかし固着しているせいか、外せない!! 初めて作業するリールなので、あまり無理したくないので、ここで外すことは断念。

よく考えたら、ハンドルが付いた状態の方が力を入れやすいから、ハンドルを外す前にスプールを抜けば良かったと後悔…。まあ初めてのリールなので、手順が悪いこともあります(^-^;

ハンドルを付けなおすのが面倒なので、青でマルをしたネジを外し、ギアボックスを開きます。

ギアの取り外し

12カルカッタのギア組

う~ん、グリスっ気がない!! 砂か塩の結晶のような粒もあります…

ギアにも青錆びみたいなものがあり、状態が悪い。

青錆びが発生しているウォームシャフトギア

 

まずはドライブギアピニオンギアを外します。

12カルカッタはドラグや座金の枚数が多い!! 順番を忘れないように注意です。

12カルカッタのドライブギアとピニオンギア

クラッチ系パーツの取り外し

ギアを外し、次はクラッチカムのパーツを外します。バネを飛ばさないように注意です

分解した押さえ板やクラッチカム

ギアとクラッチカムを外した後の本体の写真です。12カルカッタはクラッチレバーのパーツも少し違うんですよね(^^;)

分解前のクラッチプレート

クラッチプレートを外したら、クラッチレバーガイドを固定しているEリングが見えます。

クラッチレバーのEリング

このEリングをマイナスドライバーで外します。

分解したクラッチレバー

外し終わったクラッチ系のパーツです。

分解したクラッチ系統のパーツ

サイドプレートの取り外し

次はスプールのSVSブレーキ側のサイドプレートの取り外しです。Eリングで固定されているので、これを外します。

本体Bを固定するEリング

溝の中なので、外しにくいです(^-^;

外した本体B

必ず外さなければならないパーツではないですが、しっかり洗浄したいので。


ドライブギア軸の取り外し

ドライブギア軸を外す前に、固着している本体固定板を頑張って外します。隙間にオイルなどを注したりして、なんとか外れました。

外したスプールと本体固定板

これでドライブギア軸を外せます。

他のシマノリールと違い、ドライブギア軸は本体固定板にEリングで固定されています。大きいEリングなので、外すときに少し力が必要でした…。

ドライブギア軸を固定しているEリング

また座金なども挟まれているので、位置関係を忘れないように注意。

分解したドライブギア軸

ウォームシャフトギアの取り外し

最後の難関、ウォームシャフトギアです。

この個体のウォームシャフトギアは青錆びがあるので、取り外してキレイに磨きたい!

ウォームシャフトギアと固定するパーツ

抜け止め板で固定されているので、それのネジを外す。

また、レベルワインド受けも外します。この個体には、小さい座金が2枚入っていました。

レベルワインドのパーツを分解

ウォームシャフトギアをずらすと、再びEリングが登場です…面倒くさい(-_-;)

ウォームシャフトギアを固定しているEリング

このEリングを外さないと抜けないので、頑張って外します。力を入れにくいので、外すのに苦労しました…。

分解したウォームシャフトギアとレベルワインド

これで、メインフレームのパーツの取り外しは完了です!!

ベアリングやノブの取り外し

次は、メカニカルブレーキノブにあるベアリングを外します。抜け止めバネの大きさが違うので、付け間違えに注意!!

メカニカルブレーキノブとベアリングを外す

本体フレームにはまっているスプールシャフトのベアリングも取り外します。メインフレームにはまっているので、剛性が高そうですね。

スプールを支持するベアリング

そして、ハンドルノブを取り外し、完了です。プラスチックブッシュに砂が混じってました…。

ハンドルノブのカラーに砂が混入している

分解したパーツを洗浄!!

以上で、12カルカッタの分解作業が完了しました。初めて12カルカッタを分解した感想は、

  • 座金のやプレートの枚数が多い
  • Eリングが面倒くさい
  • 構造が特殊

という感じで、なかなか面倒でした(^_^;)

12カルカッタを全て分解して、パーツを並べた様子

青錆びのギアは洗剤とブラシでは落ちなかったので、歯磨粉も使用して、多少キレイにすることができました。

あまりゴシゴシ磨いてギアに負担はかけたくなかったのですが…。パーツの洗浄に1時間以上かかってしまいました(^_^;)

乾燥したら、次はグリスアップと組立てです。

次の記事で、12カルカッタの組立て工程の様子をご紹介します。