この記事では、19アンタレスのオーバーホール・組立のやり方について解説していきます。

記事の内容

前回の記事全て分解した19アンタレスを、グリスアップして全て組み立てるやりかたを解説

メカニカルブレーキノブ部の仕組みが他のリールとは違う19アンタレスですが、他の主だった部分はけっこう普通の作りです。

メインフレーム部分は特別なパーツがあるわけでもなく、個人的にはアルデバランMGLより簡単でした。

それでは、19アンタレスの組立の様子を解説していきます。


ハンドルとスプールの組立て

まずはスプールやハンドルなどの周辺部のパーツを組み立てます。

19アンタレスのスプールシャフト部のベアリングは、サイレントチューンのゴムが付いています。

SVS部にベアリングを入れるとき、グイッと押し込まないと奥まで入りません。

スプールとSVS側サイドボディ

ピニオンギアを支えるX-SHIPのベアリングは、ボディ内側から入れ、バネで固定。

サイドボディの内側からベアリングを固定

ハンドルも組み立てて、スプール、サイドボディなどの周辺パーツの組立が完了。

ハンドル、サイドボディの組立が完了

「ANTARES」と書かれたメカニカルブレーキのキャップは入れにくいですね。

組みあがってハンドルやスタードラグが邪魔する状態で、このキャップを外してしまったら、再び付けるのはなかなか大変そう…。

レベルワインドの組立て

次はメインフレーム部分の作業です。まずレベルワインドを組み立てます。

まずパイプとガイド棒をフレームとレベルワインドに差し込みます。

レベルワインドとパイプを付ける

次はウォームシャフト。ギアや座金の順番は写真のとおりになります。

ウォームシャフトのパーツの順番

右の小さい座金は、分解図では2枚ですが、この個体には3枚入っていました。

一枚は薄いものなので、個体差の調整分かもしれません。

これらのパールをウォームシャフトにはめます。

ウォームシャフトギアの組立

白いプラスチックブッシュはベアリングに変えても良さそう(^^)。今回は変えませんが…。

組んだウォームシャフトをパイプの中に通します。そして、座金とEリングで固定。

ウォームシャフトをEリングで固定する

次はウォームシャフトピンを入れます。ピンにも座金があるので、忘れないように注意。

ウォームシャフトピン

ウォームシャフトピンを入れ、キャップを締めます。

19アンタレスのレベルワインダーの組立が完了

この時ウォームシャフトギアを手で動かして、レベルワインドの動きに引っ掛かりがないかを確認してください。

両端で引っ掛かりがある場合があるので、そういう時は座金枚数で調整したり、ウォームシャフトピンの向きを変えたりすると改善する場合があります。

問題なかったら、レベルワインドガードを付けて、レベルワインド組の組立ては完了。

レベルワインドガードを付ける

クラッチ組の組立て

次はクラッチ組の組立てです。

まずはフレームに本体Aシートを取り付け。クラッチパーツがシートの上を動きますので、しっかりグリスを塗っておいてください。

フレームに本体Aシートを付ける

次はクラッチレバーの取り付け。

クラッチレバーのパーツ

銀色のクラッチプレートはクラッチ操作のたびに動くので、しっかりグリスを塗っておいてください。

ねじ止めすれば、取り付けは完了。

クラッチレバーの取り付けが完了した

次はクラッチカムの取り付け。

銀色の抑えたとベアリングの間にある座金を忘れないように注意。バネは足が長い方が下(メインフレーム側)です。

クラッチカムのパーツ

バネの圧力で飛ばさないように注意して組立て、抑え板をねじ止めして組立て完了。

クラッチカムの組立が完了

サムレストとブレーキ側のサイドボディを付ける

じこれの順番は前後しても大丈夫ですが、このあたりでリールの天井のサムレストと、ブレーキ側のサイドボディを付けます。

まずはサムレスト。

サムレストとネジと座金

19アンタレスの分解図には載っていないように見えますが、この19アンタレスには座金が一枚付いていました。

この座金をフレームとサムレストの間に入れます。

サムレストの座金の位置

そして3本のネジを締めて、サムレストの取り付けは完了。

サムレストをネジで付ける

次はSVSブレーキ側のサイドボディ。

サイドハッチにベアリングを入れる

棒をフレームの穴に通して、Eリングで固定します。これで取り付けは完了。

サイドハッチをEリングで固定する

ドライブギア軸の組立て

次はドライブギア軸の組立てです。

ドライブギア軸のパーツ

中古リールをオーバーホールするとき、このドライブギア軸のベアリングがよく錆びています。

ベアリングや差し込む穴部によくグリスを塗った方が無難だと思います。

ドライブギア軸の取り付けが完了

ネジ2本で固定して、ドライブギア軸は完了。


ドライブギアとピニオンギアを付ける

次はベイトリールの心臓部であるドライブギアとピニオンギアです。

ピニオンギアのパーツはこちら。

19アンタレスのピニオンギア

そしてドライブギア。19アンタレスはエキサイティングドラグ装備なので、音出しピン用のパーツがあります。

19アンタレスのドライブギアのパーツ

音出しピンのパーツをドライブギアの穴に入れ、ドラグをセット。音出しピンがあるので、ドラグ座金の外周が小さくなっていますね。

ドライブギアと音出しピン

そしてドライブギアとピニオンギアをフレームに付けます。

ドライブギアとピニオンギアの取り付けが完了

今回はドライブギアのグリスには、Boredの「DELTA」を使用しました。

ボアードのグリス デルタ

サイドボディとハンドルを付ける

サイドボディをネジ3本で固定します。それぞれネジの長さが違うので、位置を間違えないように注意。

19アンタレスのサイドボディをネジで付ける

次はたくさんの座金やバネ、ナットの取り付けです。

スタードラグの座金の順番

これらも順番や向きに注意。反っている座金は互い違いの向き <> になるように付けます。

座金の向き

そしてスタードラグをはめ、抑えながらハンドルを付けて、ナットで固定。

19アンタレスのハンドルの固定が完了

最後にリテーナを付ければ、19アンタレスのオーバーホール・組立ては完了です!!

19アンタレスの組立てまとめ

前回の記事と今回の記事で、19アンタレスのオーバーホール、分解と組立てのやり方を解説してきました。

19アンタレスのオーバーホールが完了した

作業した感想は、「他のリールの構造とほとんど同じ」ということ。

もちろん、メカニカルブレーキノブ部など特殊構造の部分もありますが、それはメインではないパーツ。

興味があったので分解しましたが、メカニカルブレーキ部は、普通のオーバーホールで分解清掃をやる必要があるとは感じませんでした。

(水没させたり海水使用ならした方がよいでしょうが…。)

メインフレーム部分についていえば、16アルデバランBFSやアルデバランMGLのように細かいパーツの集合体というわけでもなく、バンタムMGLのようなオリジナル構造でもない。

メタニウムなどと同じような構造なので、それほど分解することに身構える必要はないと思います。

個人的には、アルデバラン系の分解の方が面倒くさいです(^^;)

巻き感が悪くなってきたりシャリ感を感じるようになったら、一度自分で清掃・グリスアップに挑戦してみるのが良いと思います。