
みなさんは、ベイトリールは右ハンドル・左ハンドルのどちらを使っているでしょうか?
私は釣りを始めた小学生の時から左ハンドルのベイトリールを使い、大人になって再開した時も左ハンドルから始めました。
スピニングリールから入った人は、スピニングリールと同じ左ハンドルを、ベイトリールでも使う人が多いと思います。
また、最近始めた人は左ハンドルを使う人が多いように思えます。
特にベイトフィネスでは利き腕の右腕でロッド操作するために、左ハンドルを選択している人が多いのではないでしょうか?
私もずっと左ハンドルのベイトリールで釣りをしていました。
しかし2年ぐらい前、大好きなジャーキング、ロッドワークの釣りをやり続けるうちに、持病のテニス肘が再発!
痛みがひどくて、右手でロッドを振り続けられないようになりました。
しかし、ジャークベイトやトップウォーターのルアーを、ロッドを振ってバシバシ動かすのが大好きな私。
ロッドワークの釣りを諦めることはできません。
ケガをきっかけに一念発起して、右ハンドルのベイトリール・左腕でのロッドワークに切り替えました。
右ハンドルのベイトリールに変えたことで最も大変だったのが、「利き腕ではない左腕でのロッド操作」。
最初はまったくロッドを振ることができませんでした。
しかし練習の結果、現在は右腕以上のジャーキングを、左腕でできるようになっています。
この記事では、右ハンドルのベイトリールに変更後、利き腕ではない左腕でロッドワークの釣りをバシバシできるまでの練習話をご紹介します。
3分で挫折した、初めての右ハンドル
初めて右ハンドルのベイトリールを使った時の驚きはよく覚えています。
新品のリールでキャスト、そしてリールを巻くと……
「えっ!? ルアーのブルブルが全く感じられない!! 何をしているかわからない!」
最初はクランクベイトを投げたのですが、ロッド・リールを持っている左手でも、ハンドルを動かしている右手でも、ほとんどクランクベイトのブルブルを感じることができませんでした。
利き腕ではない左腕の感覚・感度が、予想以上に低かったのです。
かなりショックを受けたことを覚えています。
また、ルアーにゴミが引っかかったとき、ロッドをあおってゴミを外そうとすると……
「左腕でロッドを動かせない…」
普通はロッドをバシッ!!と振ることで、ルアーに絡まったゴミを外します。
しかし利き腕でない左腕では、鋭くロッドを振ることができませんでした。
ルアーの動きを感じることができず、ロッドをまともに動かすこともできない…。
結局、初めての右ハンドルベイトリールは3分ぐらいで挫折!
それからしばらく右巻きリールを使う事はありませんでした。
ひたすら”素振り”でトレーニング
一瞬で挫折した右ハンドルのベイトリール。
しばらくは左ハンドルに戻りました。
しかし、好きなロッドワークの釣りをしていると、右肘が痛みます。
ジャークベイトやトップウォーター等のロッドワークの釣りが大好きな私は、ひたすら腕を動かさずに巻物をすることに耐えられません。
再び右ハンドルの練習を開始しました。
私が最初に始めて、そして最も時間を費やしたのが、ジャーキングの素振り。
ロッドを振れなければ、ジャーキングはできません。
利き腕でない左腕の筋肉と運動神経を鍛えつもりで始めました。
大事なことはロッドの振り方を具体的に理解すること!!
部屋で素振りを開始したのですが、どうしても左腕で「ビュッ!」「バシッ!」というキレのあるスイングができません。
そんなある日、一度左ハンドルのリールに戻して素振りをすると、大事な事に気づきました。
それは、右腕と左腕では力の使い方が違っていたという事。
- どの指に力を入れてロッドを振っているのか
- どの筋肉に力が入っているのか
- ロッドを振るときの支点はどこか
- 振ったロッドをどのようにして戻しているか
こういうことが、右腕と左腕ではまったく違っていました。
左腕右ハンドルの状態でロッドを振るとき、腕全体と手首で”ブゥン、ブゥン”と振っているだけでした。
まったくスイングにキレがありません。
しかし右腕左ハンドルの時は、
- 親指、人差し指、小指に力を入れて振る
- ロッドを振る支点は手首の付け根あたり
- グリップエンドが腕にあたる反動と、手首の付け根でグリップを押すようにして戻す
というような振り方をしていたことに気づきました。
そういう点に注意して、再び左腕でロッドを振ると、
”バシッバシッバシッ!!”
…できた━━━(゚∀゚).━━━!
全くロッドを鋭く振れなかったのに、具体的な力の入れ方を認識・修正するだけで、左腕で鋭いスイングができるようになりました。
利き腕の右腕では、最適なロッドの振り方が無意識にできていました。
普段使わない左腕では、右腕では無意識にできていた力の使い方を分かっていないんだな、と強く実感しました。
その後、右ハンドルのリールで素振りをしたり、うまくいかなかったら左ハンドルに戻して力の入れ方を再確認、という方法で繰り返し練習しました。
テレビを見ながら素振り
ある程度振れるようになっても、利き腕でない左腕はすぐ疲れてしまいます。
これでは、フィールドで一日ジャーキングの釣りを続けることができません。
「だったらトレーニングだ!」
ということで、釣りビジョンやDVDを見ながら、ひたすら1時間ぐらい素振りを続ける日々が始まりました。
ほとんど筋トレでした。
最初はペンシルベイトのウォーキング・ザ・ドッグ
素振りと並行しながら、実際の釣り場ではペンシルベイトのウォーキング・ザ・ドッグでロッドワークの練習をしました。
ジャークベイトを動かすには、けっこう力が必要。すぐに疲れてしまいます。
まずは少ない力で動くペンシルベイトがお勧めです。
素振りをキレイにできても、実際にルアーを動かすと、案外うまくいかなかったりします。
また、一定のリズムで動かすことができたら、次は途中でリズムを変えたり、強いスイングでスプラッシュをあげる練習。
利き腕でない左腕で力の強弱をつけることが、非常に難しかったです。
最後はひたすらジャークベイトでジャーキング練習
ペンシルベイトをある程度動かせるようになったら、後はひたすらジャークベイトでジャーキングの練習をしました。
この時には、ある程度左腕でジャーキングもできるようになっています。
しかしジャーキング大好きな私は、右腕でロッドを振っていた時のように、高速ジャーキングや強弱を混ぜたジャーキングができていないことに納得していません。
ここまでくれば、細かい理屈は不要。
釣りに行くときはジャークベイトだけを持っていき、ひたすらロッドをバシバシ振っていました。
右腕を超えるまでにかかった期間は一年ぐらい?
右ハンドルのベイトリールに変更し、左腕でのロッドワーク練習を始めてから、半年ぐらいでジャークベイトを大体イメージ通りに動かせるようになりました。
また、鼻歌を歌いながら無意識にロッドのスイングのリズムの強弱を変えたりできるようになるまでは、1年ぐらいかかりました。
しかし現在では、右腕でロッドを振るより、利き腕でない左腕の方が早く、且つ変幻自在にロッドを振れます。
右ハンドルでの巻物は?
右ハンドルでの巻物は、ジャーキングを練習しているうちに、勝手にできるようになっていました。
ジャーキングをする時、ハンドルを回して糸フケを適量巻く必要がありますが、それが練習になっていたのかもしれません。
初めて右ハンドルを使った時は、クランクベイトの振動もよく感じられないぐらい鈍かったですが、現在はビンビンに感じられます。
右ハンドルのベイトリールのハンドルをうまく回せないという人は、1時間ほど釣り動画を見ながらハンドルをクルクル回す、ということを続けていれば、すぐ慣れると思います。
左手でのパーミングがしっくりこないという人は、素振りを繰り返していると、慣れてきますよ。
結局は慣れです
スポ根じみた練習を紹介しましたが、普通の人はここまでやる必要は無いと思います。
当時の私は「6ft以下のロッド、20lbのナイロンライン、ルアーはラトリンログやロングA」というクラシックスタイルのジャーキングにはまっていたので、ここまでやりこんだだけです。
一番言いたいことは、練習すれば、ベイトリールは右ハンドルも左ハンドルも使いこなせますよ、ということです。
右ハンドルに変えた時、全く左腕でロッドを振れなかった私ですが、現在は右腕以上にロッドを振ることができます。
- 「右(左)ハンドルはうまく回せない」
- 「右(左)ハンドルは違和感がある」
というコメントは多く見られます。
そういう人は、釣り動画やDVDを見ながら、ひたすらハンドルをクルクル回してください。そのうち慣れます(笑)
スポーツだって、反復練習で難しい技ができるようになるわけです。
バス釣りは「スポーツ・フィッシング」です。
ロッドを振る・ハンドルを回すという単純な身体動作なら、動画でも見ながら反復練習するだけでできるようになりますよ。
ジムの影響で私はずっと右ハンドルてます。大変やなぁと思いながら記事を拝見しました(*⁰▿⁰*)
スピニングは左巻きです。やはり「慣れ」が大事ということですね( ´∀`)
コメントありがとうございます。Amさんのブログをよく拝見させてもらっています(^_^)
私もグランダー武蔵の時からの村田ファンですが、釣り復帰当時は、右巻きとかの知識を何も知らなかったので・・・(^_^;)