
私がリールのオーバーホールをする時、使用する全てのオイルとグリスはBoredというメーカーのものです。
過去に他のメーカーのオイルやグリスを試してきましたが、現在はこのメーカーのオイルとグリスだけを使用しています。
なぜBoredだけなのか?その理由は2つ。
- 低粘度から高粘度までのオイルとグリスが揃っている
- 100%化学合成油なので耐久性が良く、長持ちする
- 混ざっても大丈夫
今回の記事では、Boredのオイルとグリスの魅力をご紹介します。
私がBored(ボアード)のケミカルを選んだキッカケ
Boredは自転車のオイルチューンやベアリングからスタートした会社。近年では、自転車・釣具・スケートボードなどのオリジナルオイル等を製造販売しています。
そんなメーカーの製品を選んだ理由は、主に下記の3点です。
色んな粘度を選ぶことができる
低粘度から高粘度まで、幅広い粘度のオイル・グリスが揃っている点が魅力です。
ベイトリールのキャスティング飛距離を伸ばすため、スプールシャフトのベアリングに注すサラサラなオイルは沢山あります。しかし中粘度・高粘度のオイルも揃えているメーカーは数少ないです。
Boredは低粘度なオイルから液状グリスと言える高粘度のものまで揃っています。
もちろんグリスも粘度を選択することができます。
100%化学合成油だから耐久性が高い
Boredのオイルは100%化学合成油です。鉱物油との混ぜ物ではなく、100%の化学合成油!!
化学合成油は温度変化に強く、耐久性が高い。つまりオイルの効果が長時間持続するわけです。リールに注したオイルがすぐに揮発したり水に流されたりせず、長時間優れた性能を発揮してくれます。
Boredのケミカルは混ざっても大丈夫
Bored製品はのケミカルはベースが同じなので、粘度の違うオイルを混ぜたり、グリスに少しオイルをいれて柔らかくすることができます。
ということは、リール内で混ざっても問題ない、混ざっても変な化学反応を起こさない、という理由から安心して使用できます。
逆に言えば、違うメーカーの物とは混ざらないようにした方が良いでしょう。
(2019年5月追記:新しく発売された一部のオイルは、他のオイルとの混合が推奨されてないものがあります。)
私が使用しているBored製品と使用箇所
Boredのオイル
KRAKEN (クラーケン)
KRAKEN(クラーケン)は、Boredオイルで最も低粘度なアイテムです。
アルデバランBFSなどのフィネス系リールのスプールベアリングやスプールシャフトに使用しています。
【BORED】METHOD / KRAKEN
GOLYAT (ゴリアテ)
GOLYAT(ゴリアテ)は低粘度の万能系オイルです。
メタニウムやアンタレスなど、中型ベイトリールのスプールベアリングやシャフトに使用しています。
またシマノのリールの場合、SVSインフィニティのブレーキパイプにも使っています。
【BORED】METHOD / GOLYAT
LIGHT DUTY (ライトデューティー)
少し中粘度気味なオイルです。
ハンドルノブのベアリングや、リール内部のベアリングなど、油膜を長く維持したい場所に使っています。
【BORED】METHOD / LIGHT DUTY
247
中粘度~少し高粘度のオイル。ここまでくると、ドロォッとしていて粘度の高さをしっかり実感します。
私はリール内部のベアリングやハンドルノブのベアリングに注します。
中粘度といえでも、新品時のグリスが中に入ったベアリングよりは、仕上がった後の巻き心地は軽いです。
また、ライトデューティーと247を混ぜて使う時もあります。
Boredのグリス
LDG
Boredのグリスの中で一番柔らかいタイプです。ウォームシャフトのギアや内部表面に保護目的で塗ります。負荷のあまりかからない所に使用します。
THG
LDGより少し粘度が高いグリスです。スピニングリールのドライブギアとピニオンギアや、ベイトフィネス系のリールのドライブギアとピニオンギアに使用。また、ドラググリスとしても使えます。
【BORED】METHOD / THG
![]() | 価格:1,200円 |
10
ボアードさんとプロショップの10minutesさんのコラボグリスです。
非常に強いグリスで、ベイトリールのドライブギアとピニオンギアに使用しています。このグリスは、タフなリールに仕上げたい人にオススメです。
琵琶湖でデカバスをガンガン釣って、Youtubeに動画をアップされている徹之介さんの12アンタレスを、私は何回かオーバーホールしたことがあります。
長期間良い巻き心地をキープしたいという要望があったので、オーバーホールするごとに違うグリスを試して、その感想を聞きました。そして、最も滑らかな巻き心地が長期間保たれたのが、この「10」グリスでした。
新しく販売されたグリス(以下、2019年5月追記)
ALPHA (UG)
Boredのグリスの中で、平均的な中粘度のグリス(ちょう度1)。2018年に発売された新モデルで、2019年末からはアップグレード版に更新されている。
過去に発売されていた「BSLG」というグリスの改良版で、高い油膜存在率がさらにパワーアップしています。
ベイトリールの巻き感を軽めにしたいときや「XG」の超ハイギアのリールの場合、私はドライブギアとピニオンギアに使用しています。
【BORED】METHOD / ALPHA UG版(アップグレード版)
DELTA
中粘度の「ALPHA」より1ランク粘度が高いグリス(ちょう度2)。2018年に発売された新モデル。
耐水性や耐久性がとても高く、潤滑性能がしっかり維持されます。ベイトリールのドライブギアで、耐久性重視の人は、このグリス1択です。グリス切れしやすいシマノのマイクロモジュールギアにもオススメ。
私が現在、ベイトリールのドライブギア・ピニオンギアに使っているメインのグリスは、このデルタです。
選択の幅広さと強い油膜で、理想のリールに仕上がる
リール用のオイルやグリスはたくさん出ています。
私は全てのメーカーを試したわけではないですが、どのメーカーも商品説明ではすごい性能を謳っています。
ただ、色んな粘度のオイルやグリスでリールの仕上がりを調整したい方には、特にボアード製品をお勧めします。
グリスの油膜もカンタンにはなくならないので、シマノのマイクロモジュールギアに塗るのもピッタリ!!
私の16アルデバランBFS XGもBoredのケミカルで仕上げています。
このベイトフィネスリールで2mダイバーのクランクもゴリゴリ巻いていますが、現在も滑らかな巻き心地を維持しています。
Bored製品は1つ買うと、違う粘度のアイテムも買いたくなってしまう魅力がある商品です。
こんにちは!
初めまして、オーバーホールを自分でやりたくて色々とサイトを見ていてこちらへたどり着き、この生地を読んで、Boredのオイルを紹介されていたものを全て揃えました! が、どの部分にどれくらい使えばいいか、詳しくわかりませんでしたので、是非、このオイルを使った細かいオーバーホールのページを作って頂くわけにはいかないでしょうか??
永久保存版にしたいので、ご検討お願いします!!!
こんにちは。コメントありがとうございます。
グリス・オイルの使う場所や量との事ですが……。
記事化がいつになるかわからないので、簡潔ですが書かせていただきます(^_^;)
リールの種類にもよりますが、大体のイメージで・・・。
スピニング・ベイト問わず、普段のメンテナンスでオイルを注せないボディ内部のベアリングには、
「247」だけか、「247」と「Light Duty」を混ぜて注します。
内部のベアリングには、たっぷりオイルを注しています。
ハンドルノブのベアリングも同じような感じです。
ベイトリールのスプール軸のベアリングには、「クラーケン」か「ゴリアテ」。
こちらは1~2滴。
あとは、スピニングのメインシャフト軸やラインローラー。
「メンテナンスでオイルを注す場所」とリールの説明書に書かれているような箇所には、「クラーケン」や「ゴリアテ」。
他は「247」や「Light Duty」という感じです。
ギアに塗るグリスの量については、筆で、薄く全体に塗る感じです。
沢山塗っても、すぐに押し出され溢れて、かたまりになってしまうので・・・。
ボアードさんの各ケミカルの特徴は、特にプロショップの「10minutes」さんが、より詳しく書かれているので、
そちらのHPやブログを読めば、より良くわかると思います。
私は「10minutes」さんをボアード製品の公式ショップだと思っているので・・・(^-^;
ご自身でのオーバーホール、ぜひ頑張ってください(^_^)
はじめまして!
記事興味深く拝見させていただきました。
10とデルタならどちらがマイクロモジュールに向いていると思われますか?
はじめまして。読んでいただき、ありがとうございます。
それは難しい質問ですね(^^;)
実は、「lure angle HAMA」さんというショップが同様の質問をメーカーにしていて、
HAMAさんのブログで公開されています。
https://ameblo.jp/lureanglehama247/entry-12377129361.html
これが一番参考になる答えかと…。
正直どちらでもよいと思いますが、あえて言うなら、バス釣りのベイトリールならDELTAで良いかなと…。
大きいリールから小さいリール、様々なギア比があるので、わずかに滑らかさがあるDELTAが汎用性あるかなと。
とりあえずどちらも向いているのは確かです(^^)。
ありがとうございます。大変参考になりました。deltaを買って見ようと思います